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坊っちゃん団子

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坊っちゃん団子

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File 05

坊っちゃん団子

彼が愛してくれたから…
名物にしちゃいました

#名産品 #観光 #お土産
坊っちゃん団子

愛媛県尋常中学校時代に赴任した当時の夏目漱石と松山中学校(松山市立子規記念博物館所蔵)

定番みやげの3色団子
ルーツは夏目漱石の小説

愛媛の定番みやげの一つである「坊っちゃん団子」は、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にあやかって誕生した銘菓です。
「坊っちゃん」は愛媛県松山市の道後温泉街を舞台に、東京からやってきた新米教師である主人公(通称・坊っちゃん)の視点で描かれた物語。作者である漱石自身も、かつて松山市の中学校へ教師として赴任した経歴を持ち、滞在中はこの地で団子を食べていたそうです。

坊っちゃん団子

漱石が訪れたという、創業1883年の老舗和菓子屋「つぼや菓子舗」さんでお話を伺ってきました。
坊っちゃん団子の元祖とされるこのお店。初代店舗があった場所は、作中で坊っちゃんが訪れた団子屋の場所と一致するのだそう。二代目店主はそのことにあやかって、串に刺した3色の「坊っちゃん団子」を考案。さまざまな和菓子屋へと広まって、現在に至るのです。

坊っちゃん団子

夏目漱石が食べた「湯晒(ゆざらし)団子」。小豆こし餡に包まれた素朴な味わいのあんころもちです。

作中では嫌われていた!?
坊っちゃんから見た愛媛とは

小説を紐解くと、実は坊っちゃんは愛媛の地をかなり嫌悪していました。なんでこんな田舎に…人を馬鹿にしやがって…訪れてすぐにそんな言葉をこぼします。
さらにふらりと町を歩けば、知り合いの誰かに見られて噂が立つ始末。都会っ子の坊っちゃんには窮屈でたまりません。
けれど、そんな彼にも唯一の楽しみがありました。グルメです。大変うまいと評判のお店で団子をたいらげ、さっそく次の日、生徒にからかわれるのでした。

ちなみに作中の団子は「2皿7銭」。つぼや菓子舗さんが販売している団子は、当時1皿に7個盛られていたそうなので、2皿だと、合計14個!
この量を坊っちゃんが完食したのだとしたら…かなりのスイーツ男子ですね。

坊っちゃん団子

道後の町のからくり時計は1時間おきに「坊っちゃん」の世界が展開されます。全方向フォトジェニック!

まさかの団子禁止令!?
そして坊っちゃん東京へ帰る

おれは江戸っ子だ!とツンツンしながらも、なんだかんだで愛媛の団子は気に入った様子の坊っちゃん。ところが事件が起こります。「教師たるもの高尚な娯楽を求めるべき」と、団子を食べに出歩くことを禁止されてしまうのです。食いしん坊な坊っちゃん、これにはションボリ。
もちろんこれは理不尽な命令で、負けん気の強い坊っちゃんはさまざまな理不尽に立ち向かうのですが、なんと最終的には教師を辞め、東京へ帰ってしまうのです。去り際には愛媛を「不浄な地」呼ばわり。最後までひどい言い草です…。

愛してくれてありがとう
愛媛は団子を売り続けます

しかし!坊っちゃんが愛媛を嫌っても、愛媛の人は坊っちゃんが大好きです。坊っちゃんがこの地の団子を愛してくれたことを、誇りに思っています。
片思いでもいいんです。喜んで食べてくれたことに感謝しなければなりません。それこそが愛媛の人に宿っている「おもてなし精神」なのですから。
坊っちゃんに愛してもらった団子、それが「坊っちゃん団子」。愛媛はこれからもずっと、坊っちゃん団子を売り続けていくのです。

こぼれ話

食べないタイプの団子もいかが? 

眺めてカワイイ、使って便利な団子デザインの雑貨たち

坊っちゃん団子は見た目のかわいらしさもあってか、雑貨としても展開されています。
道後商店街をぶらりと歩いただけでも、たくさんの団子グッズに出会えました。

たとえば今治タオルを取り扱う「伊織(いおり)本店」。ここでは店舗限定「dango」デザインのタオルが販売されています。モチーフはもちろん坊っちゃん団子。食べるほうの団子と比べると、こちらのdangoは肌触りが良く吸水性が抜群です。

他にもキーホルダーや消しゴム、ご当地マスコットや箸置きなどを至るところで発見。
愛媛は団子を推します。ひたすら推します。だって坊っちゃん&漱石が愛してくれたんですもの。
形に残るタイプの団子も、ぜひおみやげにどうぞ。

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